まつけんに思う

キネマ旬報 2007年 7/15号 [雑誌]

キネマ旬報 2007年 7/15号 [雑誌]

「神童」も「セクシーボイス アンド ロボ」も松ケンの演技が最高によくて嵌った作品です。そして、松ケンのことが一気に好きになった作品。
松山ケンイチは、いわゆる「演技の天才」ではないと思う。纏っている雰囲気とか、イメージとかはそういう天才的な俳優のように語られることが多くなってきたけど、決してそうじゃない。合ってない作品では本当にヘタだし(観れたもんじゃないとまで思う)、逆に彼に合った役では本当に巧いなあと思わせる演技をする、極端な俳優だと思う。わたしがあんなに松ケンが嫌いだったのは「合ってない」ものしか観ていなかったからで、あの頃の自分を思い出すと今のわたしの松ケン好きぶりは想像つかないな(笑)
どっちにしろ、まだ荒削りでヘタなんだけど、結局のところそこがきっと最大の魅力なんだと思います。不完全な若さほど、輝いてみえるみたいな。でも俳優としてはそれは致命的だから、もっともっと巧くなって欲しいとも思います。ソツがない演技をしだしたら、それはそれで残念だけど…(勝手だなw)。それに、きっとこれからは本人のキャラクターに合ったあて書きみたいな役が多くなっていくんだろうし…有名になるって悲しいね。…て結局のところ何が言いたかったかっていうと、キネマ旬報の特集は素晴らしかったということですw とりあえず「人のセックスを笑うな」はちょーうたのしみです。監督は井口奈己、共演は永作さん&優ちゃん!あ、オセローのチケットなんとかしなきゃ…