バンビ〜ノ! #01「仕事って甘くない」

仕事終わって深夜に見ました、第1話。ハラハラドキドキ、面白かったです。
意外だったのは、丁寧に真正面から堅い職業モノを作ったんだなあということ。原作に比べ、作品の肝であるスピード感の描写が弱いことは非常に残念ですが、原作のあの迫力は作画の力が大きいと思うので、実写にしたらあの程度が限界なのかな。その点は、最初から劣るだろうなと予想していたので、わたしはそんなに気になりませんでした。
パスタを落とすところとかは、抜群に緊張感を持って描かれていたし。わたしも学生時代、調理場で働いた経験があるので(種類は違いますが)、あの“作る”場での独特の緊張感とか殺伐した感じとかは、非っ常〜にリアルでしたね…誰かがミスったとしてもフォローしてる場合じゃないし、逆にムカつく、みたいなw厨房というところに思いやりなんてものは、皆無だと思うんですよ。そして、戦場のような厨房と優雅なホールの対比が、音楽とカット割りでよく表現されていてその点はすごく良かったです。
松本さんは、どんな作品も大体1話はこんな感じ。後半にかけて演技がよくなるタイプの人なので、心配はしていません。なにより、伴ちゃんのキャラがウザくて最高w こういう人として未熟な役って初めて?に近いくらいだと思うので新鮮です。裏表のない、というか隠し切れない真っ直ぐな男の子。ホントに昔の潤くんに良く似てる。ラストシーンの眼光の鋭さは、もうこの人の真骨頂ですね。
北村さんのヨナさんは、ハマリすぎててコワイw そして伴ちゃんを触る手つきがイヤらしいw
そしてフッキー演じる恵理ちゃんがいい女すぎてね。あのピュアな恋の部分が救いでしたけど、これから悲しい展開が待ってるんだよな…
でも、隆太くんのイイ人オーラを封じ込めた香取の演技が一番良かったかな。ていうか、ちょっと見ない間にお芝居うまくなったな…感心。
キャストは総じて好演していたし、佐々木さん・市村さんはいうことなし。多少キャラクター設定を変えているのは、実写化の宿命としてしょうがないかな、と。

暴力の描写が激しすぎる、という意見もあるみたいですが、どうやらああいうことは現実でも根強く残っている業界らしいので、そこを加減していてはただの生ぬるいドラマになってしまうと思います。わたしは、あのシーンで伴が自分の未熟さを実感するために必要だと思うし、なにより、すべてを「リアル」に描くことを大事にしているドラマだと感じたので。ただ、演出には進歩が必要。顔はいいのに演出が所々イマイチだったりするからな〜大谷さんw 脚本と役者を料理するのは、演出家ですよ!
なにはともあれ、まだ序章。バンビ〜ノ風に言うと「点火」の段階。次週以降が、たのしみです。
今季は、セクロボとバンビは全話見ようと思います。