告白

湊かなえのあの「告白」を中島哲也が監督した「告白」を一足先に見てきました。
久しぶりにガツーンと頭にも心にもクる映画を観た、という気分。ものすごく重くて辛い映画だったんだけど、すごく面白かった。これを面白かったって言っていいのかわかんないんだけど、とにかくすんごい映画でしたよ。それは目で観て確かめてほしい。そしてやっぱり中島さんの頭ん中は宇宙だと思った。ああやって映像にできること自体尊敬します。本当に恐ろしい才能だな。
以下、配役についてのネタバレがあるので注意
設定を一切書かずにネタバレしますが、この映画生徒役の子たちが本当に巧かったー。公式とかでは一切伏せてあって、プレスシートにも生徒役の子たちの名前が載ってない。でもどうしても気になって、記憶を頼りにネットを巡ってみたところ、少年A役は西井幸人くんという子でした。D-BOYSの弟分で黒執事の舞台にも出るみたい。
この西井くんがねー、ほんとうに巧かった。こういう子がいるなんて若手俳優界もDボも安泰だな(笑)。甘い顔立ちでちょっと山田涼介くんっぽい感じなんだけど、達観したような表情、セリフまわし、狂気の笑い、泣く演技など、どれをとっても良くって。お芝居のセンスがあるんだろうな。これはもう持って生まれたものだと思う。この子はこの映画が公開されたらすんごく話題になるんじゃないかなー

観てから数日経ってるんですが、まだ引き摺ってて。なんていうか、狂気とか人間の弱さとかそういうありきたりな言葉じゃ形容できない。この映画の中で起こることは、すごく恐ろしいんだけど、でもリアルにいつ自分の身の回りに起きてもおかしくなくて…誰でもこうなるかもしれないって思って妙に共感できてしまうことが更に「恐ろしい」。登場人物全員に感情移入できちゃって。クライマックスは動けなくなった、まじで。
大体の内容しか知らずに観たので、これから原作を読むつもり。公開されたら、もう一度頭殴られにいくつもりです。いやーこういうことがあると、やっぱ映画はいいなーって思うよね。